出産というのは女性にとって命がけで行うものです。
近年でこそ医療技術が発達したことにより、出産で命を落とす人は少なくなりましたが、ゼロになったわけではありませんよね。
それだけ出産は大変なもので、無事に赤ちゃんを産んだ後もすぐに元通りにはならないんです。
そうした産後の産褥期の過ごし方を考えてみますね。
産褥期ってなに?
最初に産褥期について解説しておきましょう。
産褥期というのは端的に言うと、出産を終えた女性の体が元の健康な状態まで戻る期間のことを指します。
回復力は人によって違うので産褥期には個人差がありますが、だいたい6週間~8週間くらいはかかるそうですね。
つまり産後2ヶ月くらいは産褥期にあたると言えます。
産褥期ではどんな変化が起こっているの?
妊娠をすることで女性の体は大きく変化しますよね。
それと同じように出産を終えた後の産褥期にも、女性の体は変化していきます。
★妊娠と出産で大きくなった子宮が小さくなっていく
★妊娠中に増加していた女性ホルモンが減少していく
★産道になる膣などが傷ついた部分が修復されていく
といったものが代表的なものですね。
産褥期はどう過ごすのが正解なの?
産褥期の間に起こる変化は、女性の体を妊娠前の状態に戻そうというものですね。
妊娠や出産で女性の体は疲弊していますので、先ずは休むことが大切でしょう。
ですが退院すれば赤ちゃんの育児が待っています。
そこで産褥期の過ごし方を時期別に紹介しましょう。
産後2週間まで
出産を終えた後の赤ちゃんは看護師さんが中心となって、病院で世話をしてくれますよね。
この時に自分の産んだ赤ちゃんだからという気持ちを持つママは多いのですが、ここで無理をしてはいけません。
出産直後は心身ともに疲弊しているので、先ずは休むことを優先してください。
ではポイントを紹介します。
★入院中はゆっくりと過ごす
★心身ともに疲れているので退院後も無理はしない
★できれば家事は協力してもらう
家事の協力が難しい場合は、家事代行サービスなんかを利用しましょう。
生後4週間まで
生後2週間を過ぎて3週間くらいになると、少しずつ体を動かしましょう。
具体的には家事を手伝うくらいで大丈夫ですよ。
まだ体に負担がかかるのはNGなので、少しずつ慣らしましょう。
ポイントは以下の通りです。
★産後の床上げ期間
★無理せず少しずつ家事などで体を動かす
★生後4週間目は1ヶ月検診を受ける
生後4週間までは以上のことに気を付けて過ごしましょう。
産後6週~8週まで
産後1ヶ月を過ぎると、随分と体が元に戻ってきます。
ですがここでも無理をしてはいけません。
★睡眠時間をしっかり確保する
★回復はまだ途中だと認識しておく
★労働基準法だと産後6ヶ月経過で職場復帰可能
★体力に不安がある人は先延ばしした方がよい
といった形です。
産後に起こる産褥期の過ごし方についてでした。
産褥期はママの体を回復していく期間なので、無理をしてはいけません。
産後2週間まではできるだけ体を休めるようにして、それ以降は少しずつ家事を負担していくといいですよ。